硝酸HNO3または亜硝酸HNO2を窒素ガスに変えて空中に放出する作用をもつ細菌で、脱窒素細菌ともいう。自然界での窒素の循環上重要な細菌である。代表的なものとしてはシュードモナス・デニトリフィカンスPseudomonas denitrificansやパラコックス・デニトリフィカンスParacoccus denitrificansがある。放出される窒素ガスはすべて無機態の硝酸と亜硝酸からのもので、NO3-→NO2-→NO→N2O→N2の順に還元され、N2のほかにNOやN2Oが副次的に形成される。
このように、脱窒菌は植物に不可欠な養分を土壌から奪うため、理論的には農業生産力を低下させることになるが、窒素循環の無限性が保たれることを考えると、有害と速断するのは誤りである。
[曽根田正己]
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新