脱酸銅(読み)だっさんどう(英語表記)deoxidized copper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脱酸銅」の意味・わかりやすい解説

脱酸銅
だっさんどう
deoxidized copper

電気銅の溶製中にリン銅 (Cu-P合金) ,ケイ素リチウム,ベリリウム,カルシウム剤などの脱酸剤を加えて酸素を除去した銅。通常純度 99.96%程度で,酸素は除かれるが,脱酸剤の一部が残留するため,純度は素材電気銅より悪くなり,導電率もやや劣る。しかし,酸素がないので水素脆性がなく,延伸性がよいので板,管,棒などの材料に用いられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android