腕弛し(読み)カイダユシ

デジタル大辞泉 「腕弛し」の意味・読み・例文・類語

かい‐だゆ・し〔かひ‐〕【×弛し】

[形ク]《「かいなたゆし」の音変化。「かいたゆし」とも》「かいだるい」に同じ。
「悔しくもかへりにけるか唐衣からごろも―・きまでかへすかひなし」〈清慎公集〉

かいな‐だゆ・し〔かひな‐〕【×弛し】

[形ク]腕がだるい。
「経を…ささげ奉りしに、―・くもあらず」〈宇治拾遺・一〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「腕弛し」の意味・読み・例文・類語

かい‐だゆ・しかひ‥【腕弛】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「かいなだゆし(腕弛)」の変化した語。「かいたゆし」とも ) =かいだるい(腕弛)
    1. [初出の実例]「悔しくも帰りにけるか唐衣かひだゆき迄返すかひなし」(出典:清慎公集(970頃))

腕弛しの派生語

かいだゆ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

腕弛しの派生語

かいだゆ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

かいな‐だゆ・しかひな‥【腕弛】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙かいなだるい(腕弛)
    1. [初出の実例]「経を、しばしがほども、ぬらし奉らじと思ひて、ささげ奉りしに、かひなだゆくもあらず」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一〇)

腕弛しの派生語

かいなだゆ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

腕弛しの派生語

かいなだゆ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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