腕車(読み)ワンシャ

デジタル大辞泉 「腕車」の意味・読み・例文・類語

わん‐しゃ【腕車】

人力車異称
「綱ッ引きの―を塩尻旧宅に急がせた」〈木下尚江良人の自白

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腕車」の意味・読み・例文・類語

わん‐しゃ【腕車】

  1. 〘 名詞 〙 人力車(じんりきしゃ)別称
    1. [初出の実例]「腕車の盛なるや駸々として、肩輿の衰ふるや微々たり」(出典:東京開化繁昌誌(1874)〈高見沢茂〉二)

うで‐ぐるま【腕車】

  1. 〘 名詞 〙 相手の腕をつかんで、くるくるとふり回すこと。
    1. [初出の実例]「小がいなむずとつかんで〈略〉うでぐるまにどうどなげたりけり」(出典:浄瑠璃・傾城酒呑童子(1718)一)

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世界大百科事典(旧版)内の腕車の言及

【人力車】より

…人を乗せて人力でひく車。単に人力,俥(くるま),あるいは人車(じんしや),腕車(わんしや),力車(りきしや)ともいう。1869年(明治2)東京日本橋で料理人をしていた和泉要助が蓮台(れんだい)や西洋の馬車にヒントを得て考案,知人の鈴木徳次郎,高山幸助との連名で,東京府に製造と輸送業務を出願して営業許可を得,翌70年3月,日本橋南詰西側の高札場のかたわらに〈御免人力車処〉ののぼりを出して営業を開始した。…

※「腕車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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