和草(読み)ニコグサ

デジタル大辞泉 「和草」の意味・読み・例文・類語

にこ‐ぐさ【和草】

葉や茎の柔らかい草。一説に、ハコネシダ古名とも。多く序詞に用いられる。
葦垣の中の―にこよかにわれと笑まして人に知らゆな」〈・二七六二〉

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精選版 日本国語大辞典 「和草」の意味・読み・例文・類語

にこ‐ぐさ【和草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 葉や茎の柔らかい草。一説に「はこねしだ」の古名とも。
    1. [初出の実例]「おく霜にかれにけらしなあしからの箱根のねろに茂るにこ草〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)六)
  3. 単独、または「にこぐさの」の形で序詞の末に置かれ、同音の「にこ」や「若かへ」「花つ妻」を引き出すのに用いる。
    1. [初出の実例]「秋風に靡く川辺(かはび)の爾故具左能(ニコグサノ)にこよかにしも思ほゆるかも」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三〇九)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「和草」の解説

和草 (ニコグサ)

植物箱根草・甘野老の別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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