膏薬張(読み)こうやくばり

精選版 日本国語大辞典 「膏薬張」の意味・読み・例文・類語

こうやく‐ばり カウヤク‥【膏薬張】

〘名〙
障子ふすまなどの破れた所を、膏薬を張ったように小さい紙で張りつくろうこと。また、その箇所
三畳四畳半(1909)〈高浜虚子〉二「其日は障子の破れてゐるのを膏薬張りをしてゐた」
衣類などのあてつぎ。
都会(1908)〈生田葵山恥辱「処々膏薬張りのした靴を穿いて居る」
③ その場しのぎの処置。一時的な応急処置
雑嚢(1914)〈桜井忠温〉二六「今欧洲は根本的大手術を要する時だ。膏薬貼(カウヤクハ)りで圧(おさ)へて置くやうな腫物(しゅもつ)ではない」

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