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膜消化

世界大百科事典(旧版)内の膜消化の言及

【吸収】より

…さらに,小腸管腔に面して1層に配列している上皮細胞(吸収細胞ともいう)の管腔に面した側には微絨毛microvillusとよばれる無数の微細突起構造があり,上皮細胞の表面の膜の総面積は吸収面が平たんな管として計算した面積の約600倍も大きくなっている。なお微絨毛構造は,吸収面積を増加させることだけではなく,微絨毛の膜表面での消化(このような消化を膜消化という)と吸収が効率よく行われるために非常に重要な役割をもっている。 腸管での物質の吸収は管腔内の液中から吸収細胞に取り込まれることから始まる。…

【消化】より

…これらの酵素は生理的条件下では,膜から離れて管腔内液に溶出することはなく,基質が膜の酵素に接触,結合して反応が進行する。このような消化を膜消化という。
[タンパク質の消化]
 成人の1日当りの食品タンパク摂取量は約50~80gであるが,実際に腸管で吸収されるタンパク質の量は,このほかに消化液に分泌されるタンパク質および脱落上皮細胞に由来するタンパク質が同程度ある。…

※「膜消化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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