膠県(読み)こうけん

世界大百科事典(旧版)内の膠県の言及

【膠州湾】より

…山東半島の山地と,山東丘陵の間にできた断層陥没地の南部が海湾となったもの。南方より華北に至る海運の基地として適当な位置にあり,湾奥の膠県(膠州)は,沖積作用のすすむ以前は海岸に近く,唐代にはその港の板橋鎮はアラビアとの交易でにぎわい,宋代には市舶司が置かれたほどであった。清末,ドイツが湾岸一帯を租借して以来,国際紛争の舞台となり,港湾としては青島(チンタオ)が大きく発展して中心となった。…

【青島】より

…黄河河口にある勝利油田よりパイプラインをひいて石油化学工業が発達するほか,重軽両部門にわたって発達している。もともと膠州湾では湾奥の膠県(板橋鎮)に中心があり,今の青島には小漁村があって,明・清時代にも倭寇に対する防衛基地が設けられていたにすぎなかったが,1897年(光緒23),ドイツは山東の曹州で自国の宣教師が殺されたのをきっかけに,膠州湾一帯を占拠し,翌年〈膠澳租界条約〉を結んで,湾口を制するこの地に港湾と都市の建設を始めた。市街地は整然と区画され,機能的な都市計画が施され,郊外には別荘地が設けられるなど,完全に西洋式の都市が出現した。…

※「膠県」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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