出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
扁形(へんけい)動物門吸虫綱二生亜綱二腔吸虫(にせいあこうにこうきゅうちゅう)科に属する寄生虫。膵吸虫ともいう。日本(東北地方以南)を含む東アジアや南アメリカのウシ、ヒツジ、ヤギ、スイギュウ、ブタなどの膵管に寄生する。成虫は薄い木の葉状、生時は赤色で、体長1~2センチメートル、体幅5~9ミリメートル。
卵は宿主の糞便(ふんべん)とともに排出され、第一中間宿主のオナジマイマイやウスカワマイマイに食べられ、その消化管内で孵化(ふか)してミラシジウムとよばれる幼虫となり、スポロシストを経て多数のセルカリアを生じ、貝の呼吸孔から外界に出る。セルカリアは第二中間宿主のササキリ(直翅(ちょくし)目の昆虫)に食べられ、その体腔(たいこう)内で袋に包まれてメタセルカリアになる。感染ササキリは草といっしょにウシなどの固有宿主に食べられる。固有宿主の腸内で袋から出た幼虫は膵管に入って成虫になる。メタセルカリアが固有宿主に感染して成虫になるまで約100日を要する。少数寄生では無症状のことが多いが、多数寄生すれば膵管の肥厚や栄養障害をおこす。日本には本種よりもやや小さい小形膵蛭E. coelomaticumも分布(関西地方以南、八丈(はちじょう)、隠岐(おき)、佐渡(さど)などの島嶼(とうしょ))する。
[町田昌昭]
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新