出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…全民労協は,85年には〈連合体〉への移行を目ざして連合(全日本民間労働組合連合会)に組織替えするとともに,官公労組を含む労働界全体の統一へ向かうことを決めた。総評傘下の単産のなかには,石油危機後の労働組合のあり方を是とする労働戦線統一運動の姿勢に疑念を表明したり反対を唱える単産もあったが,臨調行革によって国鉄の分割・民営化が進められるなかで,これに抗しようとした国労が組織分裂に追い込まれたこともあって,官公労のなかにも統一に向かう気運が醸成されていった。 これに対し,この労働戦線統一運動は反共主義,労使協調路線に立つ右翼的再編であるとする共産党系の統一労組懇は,〈たたかうナショナルセンター〉を目ざして全労連の結成に向かい,また総評運動の再生を目ざす労研センターは,反連合・非統一労組懇の共闘組織としての全労協の結成へと向かった。…
※「臨調」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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