自己相関関数(読み)じこそうかんかんすう(英語表記)autocorrelation function

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自己相関関数」の意味・わかりやすい解説

自己相関関数
じこそうかんかんすう
autocorrelation function

定常性をもつ時系列において,時間差が n である2つの時点の値の相関関数 ρnn の値により異なるが,これを n関数とみて自己相関関数という。 n をいろいろ変えてできる ρn集りコレログラム correlogram と呼ぶこともある。 n が0のとき ρ0=1 であり,一般には n が大きくなるとき |ρn| は0に近づいていく。すべての n について ρn を知ることにより,その時系列においてどのような時間差をもつ2つの時点の値が関係 (相関関数の意味で) が強いか,あるいは弱いかを知ることができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android