自己言及のパラドックス(読み)ジコゲンキュウノパラドックス

デジタル大辞泉 「自己言及のパラドックス」の意味・読み・例文・類語

じこげんきゅう‐の‐パラドックス〔ジコゲンキフ‐〕【自己言及のパラドックス】

エピメニデスのパラドックスまたは嘘つきのパラドックスとして広く知られる自己言及にまつわる論理的逆説。「この文は誤りだ」のように、発話主体自己を含めて何らかの指示言及をしようとすると、真偽を決定できず、矛盾が生じる場合があるというもの。オーストリア出身の数学者ゲーデルは、同種命題記号論理学の問題として扱い、ゲーデルの不完全性定理を導いた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android