自惚・己惚(読み)うぬぼれ

精選版 日本国語大辞典 「自惚・己惚」の意味・読み・例文・類語

うぬ‐ぼれ【自惚・己惚】

〘名〙 (形動) 実際以上に自分を優れていると思い、得意になっている状態気持。また、その人。うぬぼ。うぬ。おのぼれ。
洒落本遊子方言(1770)発端吉野やのきゃつめは、うぬぼれでいまいまし」
[語誌]名詞用例が、動詞「うぬぼれる」の用例よりも文献上早い。同義異形の「おのぼれ」と「おのぼれる」との関係もこれと類似する。上方での使用江戸より遅れるか。

うぬ‐ぼ・れる【自惚・己惚】

〘自ラ下一〙 うぬぼ・る 〘自ラ下二〙 自分がすぐれていると思って、ひとりで得意になる。おのぼれる。
歌舞伎曾我梅菊念力弦(1818)三立「うぬばかり江戸っ子だと思って、自惚れた奴サ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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