自由原子価(読み)ジユウゲンシカ

化学辞典 第2版 「自由原子価」の解説

自由原子価
ジユウゲンシカ
free valence

共役二重結合系内の原子の余剰電子対形成能力を表し,遊離基に対するその原子の反応性を示す尺度.自由原子価が大きい原子ほど反応性が大きい.共役二重結合系のi番目の炭素原子の自由原子価 Fi は,j番目の原子との間の結合次数Pij とすれば,次式で定義される.ただし,σ結合の結合次数はすべて1とする.

ここで,FM は炭素原子のとりうる結合次数の和の最大値で,4.732である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android