スマートフォンや携帯電話等のカメラ機能を用いて、自分自身を被写体にして写真や動画を撮影すること。自分撮り(じぶんどり)や自撮り(じどり)ともいう。これに相当する英語は「selfie(セルフィー)」で、2013年にはイギリスのオックスフォード大学出版局がその年を代表することばとして選出した。撮影者が自分一人を撮影することだけでなく、撮影者を含む複数の人を被写体とする場合も同じ呼称が使われることが多い。スマートフォン等でリアカメラとフロントカメラを切り替えて撮影できる仕様が普及したことから、自分を液晶画面で確認しながら撮影することが定着した。コンパクトカメラにも自画撮りに対応した機能をもつものがある。そのため、自分の気持ちを表す表情や行動を撮影するなど、これまでになかった撮影方法が広まっている。
一方、ソーシャル・ネットワーキング・サービスで「自画撮り」と称した場合、自分で撮影した自身の裸体を示す意味が含まれており、児童ポルノ事件の増加等、深刻な事態を招いている面がある。2013年(平成25)に起きた児童ポルノ事件のうち、身元が特定された子供(18歳未満)は646人で、2000年以降で過去最悪であった。そのうちの42%は自画撮りによるもの(警察庁発表)で、インターネットを通じて簡単に画像が送れるスマートフォンの普及が最大の要因とみられている。
[編集部]
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