デジタル大辞泉
「自称」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
じ‐しょう【自称】
〘名〙
① (━する) 自ら称すること。実際はそうでないのに、あるいは、世間ではそう認めていないのに、ある身分、肩書、名前を持っていると自分で称すること。「自称大学教授」「自称画家」
※
平治(1220頃か)下「下総国相馬郡に都を立て、
平親王と自称せしが」 〔礼記‐曲礼下〕
② (━する) 自分のことをさして呼ぶこと。
※
史記抄(1477)二〇「小子は自称ぞ。
先人に対して称する語ぞ」
③ (━する) 自分をほめること。誇示すること。自慢。
※
古今著聞集(1254)一〇「東八ケ国打勝
(うちすぐ)りたるよし自称仕まつる」
※
随筆・
戴恩記(1644頃)下「自称がましき事、ここにしるすも汗顔ながら」 〔呉志‐呉範伝〕
④ (━する) 鎌倉・室町幕府の訴訟法で、
相手方の主張を承認すること。承伏。
※
高野山文書‐(年未詳)(平安末)二月二三日・平家経請文「当庄可
三相
二綺撿断
一之旨、令
二自称
一之由事。訴人誰人候哉。自称実否、下
二賜彼状
一可
三申
二開子細
一候也」
⑤ 代名詞中、
話し手が自己をさしていう語。一人称。〔
語法指南(1889)〕
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