至精(読み)シセイ

デジタル大辞泉 「至精」の意味・読み・例文・類語

し‐せい【至精】

非常に精妙・精巧であること。
「之を―の顕微鏡に施すも」〈西周明六雑誌二二〉
まったく混じりけがないこと。
至純―の感情が、泉のように流れ出して来る」〈漱石明暗

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精選版 日本国語大辞典 「至精」の意味・読み・例文・類語

し‐せい【至精】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 非常にくわしいこと。この上もなく精巧であること。
    1. [初出の実例]「之を至精の顕微鏡に施すも其状の如何たるを知るに由なし」(出典:明六雑誌‐二二号(1874)知説・四〈西周〉)
  3. きわめて優れていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「月は陰の至精至貴なるものなり」(出典:乾坤弁説(1656)貞)
    2. [その他の文献]〔易経‐繋辞上〕

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普及版 字通 「至精」の読み・字形・画数・意味

【至精】しせい

最も純粋ですぐれたもの。〔易、辞伝上〕其の命を受くるやの如く、幽深ること无(な)く、に來物を知る。天下の至に非ずんば、其れ孰(たれ)か能く之れに與(あづか)らん。

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