興浜南線(読み)こうひんなんせん

日本歴史地名大系 「興浜南線」の解説

興浜南線
こうひんなんせん

紋別郡興部おこつぺ町と雄武おうむ町の間で貨客輸送をしていた国鉄廃止路線。延長一九・九キロ。大正一一年(一九二二)北海道鉄道敷設法が改正されると、付則興部より宗谷支庁管内枝幸えさし浜頓別はまとんべつ(現浜頓別町)に至る興浜線として、オホーツク沿岸の開発を目的に計画された。昭和八年(一九三三)六月枝幸郡頓別村(現同町)―枝幸村(現枝幸町)間の興浜北こうひんほく線と同時着工し、国鉄名寄線興部駅(現興部町)から分岐して沢木さわき雄武(現雄武町)の二駅を設けて同一〇年九月一五日開通、同一一年には興浜北線も開通した。これによって沿線の農林産物・海産物の荷動きが活発化し、漁場山林の開発が促進されたが、第二次世界大戦の戦時体制に入り南北両線の延長工事は中止された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android