舌を巻く(読み)シタヲマク

デジタル大辞泉 「舌を巻く」の意味・読み・例文・類語

した・く

あまりにもすぐれていて、ひどく驚く。感嘆する。「妙技に―・く」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「舌を巻く」の意味・読み・例文・類語

した【舌】 を 巻(ま)

  1. 相手に言いこめられたり、威圧されたりして沈黙するさまをいう。
    1. [初出の実例]「さきに仰するなむ、例忠房したをまき頭をたれて」(出典:延喜廿一年京極御息所褒子歌合(921))
    2. [その他の文献]〔揚雄‐解嘲〕
  2. 驚き、恐れ、また、感嘆してことばも出ないさまをいう。舌をまろがす。
    1. [初出の実例]「後悔魂をくだき閻王の断罪におののきて、前非舌をまく」(出典:海道記(1223頃)東国にさまよひ行く子)
    2. 「全土の列国皆舌を巻て戦慄し」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
  3. 巻き舌でいう。
    1. [初出の実例]「都人、之字して鳶者と曰ふ〈略〉皆舌を巻て言ひ、踵を累て坐す」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)

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