舟形(読み)ふながた

改訂新版 世界大百科事典 「舟形」の意味・わかりやすい解説

舟形[町] (ふながた)

山形県北東部,最上郡の町。人口6164(2010)。北の新庄市,南の尾花沢市の中間に位置し,最上川と支流小国川が流れる。中心の舟形は江戸時代には羽州街道の猿羽根(さばね)峠のふもとに発達した宿駅であり,最上川舟運の河港でもあった。JR奥羽本線,陸羽東線,国道13号,47号線が通じ,1961年に13号線に猿羽根峠トンネルが開通して交通はさらに便利となった。町域一帯は亜炭埋蔵量が多く,第2次大戦中と戦後しばらくの間採炭されたが,輸入石油の増加により急速に衰微した。1952年堀内地区で油田が発見され,一時活況を呈した。自動車部品,縫製の工場が誘致されている。小国川は若アユ漁で知られる。
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舟形 (ふながた)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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