船中にて左様な事は申さぬもの(読み)せんちゅうにてさようなことはもうさぬもの

精選版 日本国語大辞典 の解説

せんちゅう【船中】 にて 左様(さよう)な事(こと)は申(もう)さぬもの

(謡曲「舟弁慶」に「ああ暫、さやうのことをば船中にては申さぬことにて候」とあるところから) そのようなことは、この席では禁句だから、言ってはならないの意。左様の事を船中にては申さぬこと。
※雑俳・柳多留‐七(1772)「舩(せン)中で左様な事といひつのり」
※滑稽本・人心覗機関(1814)上「『いつでもさうおっしゃるけれど口の様にはまゐりませんよ』『ヲット船中(センチウ)にて左(サ)やうのことはまうさぬものにて候』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android