船枻・船棚(読み)ふなだな

精選版 日本国語大辞典 「船枻・船棚」の意味・読み・例文・類語

ふな‐だな【船枻・船棚】

〘名〙
刳船(くりぶね)の船べりにつけた舷側板。刳船を主用した中世まで、主として大型の海船が耐波性積載量を増すために設けた。
万葉(8C後)一七・三九五六「奈呉海人(あま)の釣する舟は今こそば敷奈太那(フナダナ)打ちてあへて漕ぎ出め」
② 中世後期以降の船で、船底材の𦨞(かわら)を除くすべての外板。上枻・中枻・根枻などがある。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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