船見番所跡(読み)ふなみばんしよあと

日本歴史地名大系 「船見番所跡」の解説

船見番所跡
ふなみばんしよあと

[現在地名]久美浜町字湊宮

湊宮みなとみや水戸口みとぐちから東の小高い丘、稲荷いなり山にある。もと宮津藩の船見番所であったが、元禄一〇年(一六九七)以降、大津おおつ代官所(跡地は現滋賀県大津市)、正徳元年(一七一一)以降京都代官所(二条陣屋、跡地は現京都市中京区)の「出張でばり」として使用された。享保二年(一七一七)五月には「湊宮陣屋代官所」となり、同二〇年久美浜村に陣屋が移されるまで機能した(御料所旧記)

なお享保二年秋より四年秋まで陣屋が加佐郡波美はび(現大江町)に移されていたことを思わせる史料がある(波美新井家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android