良因寺跡(読み)りよういんじあと

日本歴史地名大系 「良因寺跡」の解説

良因寺跡
りよういんじあと

[現在地名]天理市布留町

石上いそのかみ神宮北西布留ふる川の北岸にあったが、近世にはすでに無本寺となっている。「扶桑略記」昌泰元年(八九八)一〇月条に「素性法師、応住良因院」とあり、「後撰集」に「いそのかみといふ寺に詣で、日の暮れにければ夜あけてまかり帰らむとてとどまりて此寺に遍昭侍ると人の告げ侍りければ、物いひ心みむとていひ侍りける」の詞書のあとに、小野小町と遍昭の和歌があげられており、石上寺とも称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android