色好い(読み)イロヨイ

デジタル大辞泉 「色好い」の意味・読み・例文・類語

いろ‐よ・い【色好い】

[形][文]いろよ・し[ク]
こちらの望みにそうようなさま。都合がよい。好ましい。主に連体形が用いられる。「―・い返事
容姿が美しい。
「―・き人を見そめて」〈浮・好色袖鑑〉

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精選版 日本国語大辞典 「色好い」の意味・読み・例文・類語

いろ‐よ・い【色好】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]いろよ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 色が美しい。よい色合である。
  3. 容姿が美しい。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「おもひよらずも色よき人を見そめて」(出典:仮名草子・好色袖鑑(1682)上)
  4. こちらの望みにかなっている。都合のよい。好ましい。
    1. [初出の実例]「『なんで色よいお請けのマア』『ならねぇ訳は』」(出典:歌舞伎・彩入御伽草(1808)皿屋敷の場)
    2. 「成るべくは色よきお返事を玉はりたし」(出典:対髑髏(1890)〈幸田露伴〉三)

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