色模様(読み)イロモヨウ

デジタル大辞泉 「色模様」の意味・読み・例文・類語

いろ‐もよう〔‐モヤウ〕【色模様】

彩りの美しい模様。美しい染め模様。
歌舞伎などで、恋愛感情を描写する場面。また、その演技。主として淡く単純なものをさし、濃厚なものをさす濡れ場と区別される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色模様」の意味・読み・例文・類語

いろ‐もよう ‥モヤウ【色模様】

〘名〙
織物などについている、色どりの美しい模様。
半七捕物帳(1923)〈岡本綺堂〉津の国屋「着物の色模様(イロモヤウ)ははっきりと判らなかったが」
② 恋愛や情事などに関する出来事。また、歌舞伎や人形浄瑠璃芝居では、恋愛の感情を表現する場面、および演技をいう。濃厚な恋愛場面の「濡れ場」とは区別して使われる。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「其の中には夜嵐おきぬと嵐璃鶴との色模様(イロモヤウ)などもあった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android