色法(読み)シキホウ

デジタル大辞泉 「色法」の意味・読み・例文・類語

しき‐ほう〔‐ホフ〕【色法】

仏語。物質的存在総称。一切の存在するもののうち、空間的占有性のあるもの。⇔心法しんぽう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「色法」の意味・読み・例文・類語

しき‐ほう【色法】

〘名〙
① (:ホフ) 仏語。広く物質的存在の総称。一般的には、一定の空間を占めて、互いに排除し合う性質と、変化しこわれる性質をもつとされる。広義の色(しき)色蘊(しきうん)。⇔心法
※正法眼蔵(1231‐53)画餠「いづれか石烏亀、いづれか鉄拄杖なる、いづれか色法、いづれか心法なると、審細に功夫参究すべきなり」
※慈雲短篇法語(1804)「五蘊の色法は空中の雲の如く、心法は水中の月の如くなる事を覚し」 〔翻訳名義集‐四〕
② (:ハフ)(「式法」をもじった語) 色事の法式、作法
浮世草子傾城禁短気(1711)三「白人寺の色法(シキホウ)みだれぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android