芝山監物(読み)しばやま・けんもつ

朝日日本歴史人物事典 「芝山監物」の解説

芝山監物

生年生没年不詳
安土桃山時代武将,利休七哲ひとり通称源内,名乗り宗綱。初め織田信長に仕え,天正6(1578)年荒木村重討伐に従軍。のち豊臣秀吉に従い,御咄衆として1万石を給せられたという。12年に行われた大坂城の茶会にも参加。16年の後陽成天皇聚楽第行幸には,秀吉の前駆を務めた。天正9年には茶人として知られた堺の天王寺屋津田宗及や山上宗二らを招いた茶会を行っているから,このころには茶人としても知られていたようだ。利休から贈られた長次郎作の黒楽茶碗「雁取」を所持しており,芝山型手水鉢,芝山緞子などにも名を残している。<参考文献>村井康彦『利休七哲宗旦四天王』

(谷端昭夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「芝山監物」の解説

芝山監物 しばやま-けんもつ

?-? 織豊時代の武将,茶人。
織田信長,豊臣秀吉につかえる。茶道千利休にまなび,利休七哲のひとりにかぞえられる。天正(てんしょう)9年(1581)山上宗二,津田宗及らをまねいて茶会をひらいた。利休からの書簡がおおく現存する。名は俊一,宗綱。通称は源内とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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