花の下(読み)はなのもと

精選版 日本国語大辞典 「花の下」の意味・読み・例文・類語

はな【花】 の=下(もと)[=本(もと)

  1. 花が咲いている木の下。花の陰。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「鶯の鳴きつる声にさそはれて花のもとにぞ我は来にける〈よみ人しらず〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)春上・三五)
  2. 鎌倉・南北朝時代、地下(じげ)層の連歌愛好者。のち、連歌の巧者宗匠尊称となり、東山時代に及んで公的な宗匠職と合して連歌最高の権威者・指導者として将軍から扶持が与えられ、公認された称号。また、俳諧では、寛政二年(一七九〇)に加藤暁台が二条家の許しを得てこの称号を用いた。〔名語記(1275)〕
  3. ( から転じて ) 武術諸芸などの名誉ある主領
    1. [初出の実例]「両大将を弓矢の花の本に申中にも信長は」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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