花ヶ崎村(読み)はながさきむら

日本歴史地名大系 「花ヶ崎村」の解説

花ヶ崎村
はながさきむら

[現在地名]頸城村花ヶ崎

おお池・池の南西にあり、府中ふちゆう(直江津)福島ふくしま(現上越市)から保倉ほくら川北岸をたどる花ヶ崎道と、柿崎かきざき(現柿崎町)と花ヶ崎とを結ぶ並木なみき道との交差点で、南へ向かって高田たかだ(現上越市)へ至る道も分岐する交通の要衝であった。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図に「勝田与太郎分曾仙分花か崎町」とみえ、本納一八五石一斗二升・縄高一八三石六斗七升、家二四軒・九〇人とある。正保国絵図に高三五二石余とある。天和三年郷帳によれば高四六五石六斗余、うち山高六石一斗八升・野高三石二斗・漆高三斗七升。


花ヶ崎村
はながさきむら

[現在地名]豊橋市南松山みなみまつやま

吉田よしだ城南方の新銭しんせん町の南に位置する。地名の初見は、弘治三年(一五五七)一一月の今川義元宛行状(吉田名蹤綜録)に「参河国小郷之内花崎禰宜名之事」とあり、郷に属する花崎禰宜名の一二〇貫文が、石田式部丞に宛行われている。

近世を通じて吉田藩領。慶長六年(一六〇一)の三河国吉田領人馬役割帳(島原市本光寺蔵)に載る同九年の辰年検地高は五九九石余、松林寺領三石である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android