花園(読み)ハナゾノ

デジタル大辞泉 「花園」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぞの【花園】

花の咲く草木の多くある園。
[類語]花壇庭園ガーデン名園林泉庭先外庭内庭中庭坪庭前庭まえにわ前庭ぜんてい裏庭石庭箱庭御苑神苑内苑外苑梅園前栽築山

はなぞの【花園】[地名]

京都市右京区の双ヶ岡ならびがおかの東側一帯。平安初期に清原夏野別荘を造り、花園と称した。花園上皇の離宮であった妙心寺や、仁和寺竜安寺がある。
大阪府東大阪市東部の地名。付近花園ラグビー場がある。

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精選版 日本国語大辞典 「花園」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぞの【花園】

[1] 花の咲く草木を多く植えてある園。はなばたけ。かえん。《季・秋》
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「花ぞのより西をさしてゆけば大いなる河あり」
[2] 京都市右京区花園妙心寺町にある臨済宗妙心寺派の大本山、妙心寺のこと。花園天皇の離宮跡にあり、地名ともなっているところから呼ばれる。

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日本歴史地名大系 「花園」の解説

花園
はなぞの

衣笠きぬがさ山の南で妙心みようしん寺の位置する辺りをいう。

平安京の右京の西北端に含まれ、花園の北西大内おおうち山麓仁和にんな寺が建立するに及び、円融天皇御願寺の円融えんゆう寺をはじめとする四円しえん寺が造営された。花園の名は、双ヶ丘ならびがおか東麓に営まれた山荘に、多くの花が植えられたことによるともいうが、確証はない。

禅宗に帰依した花園上皇が、延元二年(一三三七)に離宮を寺とし、関山慧玄によって妙心寺が開かれるに及び、妙心寺の門前的性格をもった地となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「花園」の意味・わかりやすい解説

花園
はなぞの

和歌山県北東部,かつらぎ町南部の旧村域。有田川の上流域に位置する。 1889年村制。 2005年かつらぎ町に編入。地名は高野山へ供花した花園荘に由来。大部分が山地で林業が主産業。 1953年7月曲流する有田川で大水害が起こり,多くの耕地と人家が失われた。高野龍神スカイラインの開通に伴い,国民宿舎の建造,廃校利用の林間学校の開設などが進められた。花園の御田舞は国の重要無形民俗文化財に指定。東部は高野龍神国定公園に属する。

花園
はなぞの

埼玉県北部,深谷市南西部の旧町域。荒川中流左岸の河岸段丘上にある。 1983年町制。 2006年深谷市,岡部町,川本町と合体して深谷市となった。かつては美里町寄居町とともに,県下の養蚕の中核をなしていた。野菜の栽培と直売,苗木・花卉栽培も行なわれ,フクジュソウ (福寿草)の産地。

花園
はなぞの

京都市右京区の一地区。市街地の北西部,双ヶ岡 (ならびがおか) 丘陵の東側に位置。地名は平安時代この地に離宮を建てた花園天皇に由来する。臨済宗妙心寺派大本山妙心寺があり,広い境内 (史跡) には多くの塔頭が並び,近くに寺の経営になる花園大学がある。妙心寺の南西にある法金剛院は美しい庭園で知られ,青女 (せいじょ) の滝は特別名勝

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改訂新版 世界大百科事典 「花園」の意味・わかりやすい解説

花園(和歌山) (はなぞの)

花園(埼玉) (はなぞの)

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普及版 字通 「花園」の読み・字形・画数・意味

【花園】かえん

花ぞの。

字通「花」の項目を見る

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