花山法皇御籠所跡(読み)かざんほうおうおこもりしよあと

日本歴史地名大系 「花山法皇御籠所跡」の解説

花山法皇御籠所跡
かざんほうおうおこもりしよあと

[現在地名]那智勝浦町那智山 飛滝

那智大滝(一の滝)上方約三〇〇メートルの那智山原始林の中にある。西国三十三所巡礼の開創者ともいわれる花山法皇が那智山千日籠りの修行を行った地。近くに山上やまかみ不動堂跡があり、脚下に滝を眺める景勝の地でもある。県指定史跡。

花山法皇の那智山参籠については「吾妻鏡」建久三年(一一九二)一二月一一日条に「花山法皇之去鳳凰城、臨熊野山、又為皇祖之菩提、令籠那智雲三千日、皆表知恩報恩理之故歟」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報