花長上神社(読み)はながかみじんじや

日本歴史地名大系 「花長上神社」の解説

花長上神社
はながかみじんじや

[現在地名]谷汲村名礼

名礼の中林なれのちゆうりん寺前鎮座祭神は天甕津日女命。旧郷社。「延喜式」神名帳にみえる大野郡三座の一つ花長神社に比定され、美濃国神名帳には大野郡座三二社の一つとして「正一位花長ママ神」とある。創建期は未詳だが、当社の鎮座する山を古くは中山または花鹿はなが山と称していたという。「尾張国風土記」逸文には、七歳になっても言葉を発しない品津別の皇子のために建岡の君が「美濃の国の花鹿山に到り」、卜占にあたったことが記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android