芳心(読み)ホウシン

デジタル大辞泉 「芳心」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しん〔ハウ‐〕【芳心】

他人を敬って、その親切な心をいう語。芳志芳情。「御芳心かたじけなく存じます」
他人に親切をつくすこと。
「重盛出仕の度毎に―せられける」〈古活字本平治・中〉
[類語]芳情芳志

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精選版 日本国語大辞典 「芳心」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しんハウ‥【芳心】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほうじん」とも )
  2. 親切を尽くすこと。親切な心。芳志。芳情。
    1. [初出の実例]「雲無来跡唯聞楽、風有芳心更供花」(出典:江吏部集(1010‐11頃)中・暮春勧学会聴講法華経探得大通知勝如来)
    2. 「此程事にふれてなさけふかう芳心おはしつるこそありがたううれしけれ」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. 美人の心の形容にいう。
    1. [初出の実例]「芳心一点君知否、欲伴鴛鴦一夢中」(出典:五山堂詩話(1807‐16)二)
    2. [その他の文献]〔曾鞏‐虞美人草詩〕

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普及版 字通 「芳心」の読み・字形・画数・意味

【芳心】ほう(はう)しん

美しい心。また、芳魂。〔古文真宝、前集、虞美人草〕詩 心寂枝に寄す 曲聞き來つて、眉を斂(をさ)むるに似たり

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