芸・藝(読み)げい

精選版 日本国語大辞典 「芸・藝」の意味・読み・例文・類語

げい【芸・藝】

〘名〙 (「芸」は元来は別字)
修練によって身につけた技術。
(イ) 特に、学問武術の技能。
※続日本紀‐文武四年(700)八月乙丑「勅僧通徳。恵俊並還俗。〈略〉為其芸也」 〔礼記‐少儀〕
(ロ) 芸術や遊芸の技能。演技。芸ごと。芸能。
方丈記(1212)「芸はこれつたなけれども、人の耳をよろこばしめむとにはあらず」
(ハ) 軽わざや奇術などの曲芸。また、犬や猿など動物がする、人に仕込まれた演技。見世物
歌謡山家鳥虫歌(1772)下・筑前「此国の猿は素直にして芸を躾(しつ)くるによきと云ふ」
(ニ) 物事を鮮やかにやりとげる能力。また、そのやりかた。
普賢(1936)〈石川淳〉五「君だったのか。垂井ひとりの芸ぢゃないとは睨んでゐたが」
② 「げいしゃ(芸者)④」の略。
洒落本・繁千話(1790)「悦さん、おめへ今の芸(ゲイ)をしってるか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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