芽ぐむ(読み)メグム

デジタル大辞泉 「芽ぐむ」の意味・読み・例文・類語

め‐ぐ・む【芽ぐむ/×萌む】

[動マ五(四)]
芽が出はじめる。芽吹く。「木々が―・む春」 春》「―・むなる大樹の幹に耳を寄せ/虚子
ある感情・状態などのきざしが見える。
「はやくも破局は十分に―・んでいた」〈里見弴多情仏心
[類語]芽吹く芽生える萌える角ぐむ萌え出る萌え立つ芽差す・芽を吹く・芽が出る芽を出す兆す芽出し芽立ち芽生え発芽出芽発根萌芽実生みしょう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「芽ぐむ」の意味・読み・例文・類語

め‐ぐ・む【芽ぐむ】

〘自マ四〙
① 芽を出す。芽を出し始める。芽ざす。《季・春》
※林葉集(1178)春「咲きさかずさこそ問とも山人よめくまん枝を折そへてくな」
徒然草(1331頃)一五五「木の葉のおつるも、まづ落ちてめぐむにはあらず。下よりきざしつはるに堪へずして落つるなり」
② 感情・思想・思潮などが、新しく生まれる。
人情本・英対暖語(1838)二「お房も今年十六才、春の心をめぐみたる」

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