若木仇名草（読み）わかぎのあだなぐさ

精選版 日本国語大辞典

わかぎのあだなぐさ【若木仇名草】

1. [ 一 ] 新内「蘭蝶(らんちょう)」の本名題。
2. [ 二 ] 歌舞伎脚本。世話物。五場。清水先勝軒作。安政二年（一八五五）大坂筑後芝居初演。[ 一 ]から脚色したもの。蘭蝶（実は石山藩士翅(あげは)蝶三郎）はお家の重宝桐壺の茶入れ詮議のため、若木屋の此糸になじむ。此糸は客の鞠ケ瀬伝蔵から茶入れを手に入れるため、蘭蝶に愛想づかしを言って切られるが、蘭蝶は帰参がかなうという筋。通称「蘭蝶」。

出典　精選版 日本国語大辞典

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

若木仇名草
〔新内〕
わかぎのあだなぐさ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。

作者

清水先勝軒

演者

鶴賀若狭掾

初演

安政2.5(大坂・筑後芝居)

出典　日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」

改訂新版　世界大百科事典

若木仇名草 (わかぎのあだなぐさ)

→蘭蝶

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」