鳥取県南東端,八頭(やず)郡の町。人口3873(2010)。千代川支流の八東(はつとう)川上流域に位置し,兵庫・岡山両県と接する。町域は中国山地が広く占め,氷ノ山(ひようのせん),三室山などがそびえる。中心集落の若桜は鎌倉初期以降,矢部氏が鬼ヶ城を築いて支配した地で,天正年間(1573-92)の矢部氏滅亡後,慶長年間(1596-1615)に木下備中守の手で城下町の整備が進んだ。元和の一国一城令で城は破却されたが,以後は戸倉峠越えの若桜街道(国道29号線)の宿場町として栄えた。明治初期までは因幡木地師の本拠地で,かつては林業,製材業が基幹産業であった。近年は高冷地野菜の栽培が行われるが,第2,第3次産業が増えている。深雪地帯で雁木に似た〈かりや〉が残る。氷ノ山後山那岐山国定公園に属し,氷ノ山国際スキー場を中心とした観光開発が進んでいる。不動院岩屋堂は重要文化財に指定されている。若桜鉄道線が通じる。
執筆者:上田 雅子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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