若草伽藍(読み)ワカクサガラン

デジタル大辞泉 「若草伽藍」の意味・読み・例文・類語

わかくさ‐がらん【若草伽藍】

法隆寺の創建当時のものとされる伽藍日本書紀に天智天皇9年(670)法隆寺焼失の記事があり、昭和14年(1939)現在の西院伽藍南東部から四天王寺式配置の伽藍跡が発掘された。

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改訂新版 世界大百科事典 「若草伽藍」の意味・わかりやすい解説

若草伽藍 (わかくさがらん)

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世界大百科事典(旧版)内の若草伽藍の言及

【斑鳩[町]】より

…また,金堂の薬師如来光背銘はいろいろ問題を含むものであるが,同年に,用明天皇の遺命に従い,推古女帝とともに,この薬師像を造ったことになっている。この法隆寺は,いわゆる若草伽藍であり,669年(天智8)もしくは翌年に焼亡した。普門院の裏に,若草伽藍の塔の心礎が残っている。…

【寺院建築】より

…石や塼(せん)の建築は,日本では内部空間のない記念碑的なものしか造られなかった。斑鳩寺(いかるがでら)(若草伽藍)や四天王寺など7世紀初頭に発願された寺は,中軸線上に中門,塔,金堂,講堂を縦に順に並べ,回廊は中門から講堂を結び堂塔を囲む。造営に長年月を要し四天王寺の完成は7世紀後半であった。…

【法隆寺】より

…かつて西院伽藍は飛鳥時代の建築と考えられていたが,長い再建非再建論争の末(法隆寺再建非再建論争),670年に焼失後,再建されたものとの結論に達した。飛鳥時代,創建当初の伽藍は,現在の西院伽藍の南東方にわずかに塔心礎を残し,若草伽藍と呼ばれる。発掘調査により南北に並ぶ塔と金堂,北辺・西辺を限る柵や溝が確認され,いわゆる四天王寺式の伽藍配置をとっていた。…

※「若草伽藍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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