苦熱(読み)クネツ

デジタル大辞泉 「苦熱」の意味・読み・例文・類語

く‐ねつ【苦熱】

暑さに苦しむこと。また、厳しい暑さ。
「夏日あわせ袷羽織を着て恬として恥じず、又―の態をも見せない」〈鴎外渋江抽斎

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精選版 日本国語大辞典 「苦熱」の意味・読み・例文・類語

く‐ねつ【苦熱】

  1. 〘 名詞 〙 暑さに苦しむこと。また、はげしい暑さ。比喩的に、精神的な悩みに苦しむこと、また、その悩みにもいう。
    1. [初出の実例]「唯楽前池無苦熱、月明白浪畳氷霜」(出典本朝麗藻(1010か)上・左右好風来〈藤原道長〉)
    2. [その他の文献]〔白居易‐苦熱詩〕

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普及版 字通 「苦熱」の読み・字形・画数・意味

【苦熱】くねつ

きびしい熱さ。魏・曹植〔苦熱行〕楽府 行き(ゆ)いて日南に到り 阯のを經す 熱但だ曝露(ばくろ) 越夷は水中(かく)る

字通「苦」の項目を見る

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