茂木郷(読み)もてぎごう

日本歴史地名大系 「茂木郷」の解説

茂木郷
もてぎごう

茂木保東方に属する郷。現在の大字茂木付近に比定される。文和二年(一三五三)六月一〇日の茂木知貞譲状写(茂木文書)に「茂木除前小堀」「茂木郷内前小堀」とみえ、前小堀まえこぼり(現大字茂木字小堀)を除く茂木郷が嫡子知世に、前小堀が庶子知久に譲られている。以後、応永一一年(一四〇四)まで茂木氏歴代に伝領されている。永享一一年(一四三九)二月二九日、佐竹義人は「下野国茂木郷一方」へ大山因幡入道が入部することを認めており(「佐竹義人書下状写」秋田藩家蔵文書)、おそらく永享の乱において足利持氏方となった茂木氏の所領は闕所処分となったのであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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