茅茨剪らず采椽削らず(読み)ボウシキラズサイテンケズラズ

デジタル大辞泉 「茅茨剪らず采椽削らず」の意味・読み・例文・類語

茅茨ぼうしらず采椽さいてんけずらず

《帝ぎょうが、宮殿屋根をふいたカヤ先端を切りそろえず、垂木たるき丸太のままで削らなかったという「韓非子五蠹故事から》宮殿、また住居などの質素なさまをいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「茅茨剪らず采椽削らず」の意味・読み・例文・類語

ぼうし【茅茨】 剪(き)らず采椽(さいてん)(けず)らず

(「韓非子‐五蠧」の「堯之王天下也、茅茨剪、采椽不斲」による。帝堯が自分の宮殿を質素に造り、屋根を葺(ふ)いたかやの端を切りそろえず、椽(たるき)は削らない丸太のままにして、倹約の範を示したという故事から) 宮殿、また、住居などの質素なさまをいう。
平家(13C前)五「茅茨きらず、采椽けづらず、周車かざらず」

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