茶挽・茶引(読み)ちゃひき

精選版 日本国語大辞典 「茶挽・茶引」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐ひき【茶挽・茶引】

〘名〙
① 葉茶を茶臼で挽いて抹茶にすること。
言経卿記‐天正七年(1579)二月六日「古市入道茶引に被来了。種々雑談了」
② 葉茶を茶臼で挽いて抹茶にする人。茶挽坊主(ちゃひきぼうず)
※仮名草子・清水物語(1638)上「君のあたりちかくよりて、門ばん茶(チャ)ひき、薪奉行など、一役請取て」
③ (客がなくひまな女郎は茶を挽かされたところからという) 遊女芸者が客がなくて暇なこと。また、その遊女や芸者。茶挽女郎。おちゃひき。
※雑俳・柳多留‐四(1769)「引けまへに素見(すけん)と茶ひきいじり合」
④ 植物「からすむぎ(烏麦)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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