草北村(読み)たこくさきたむら

日本歴史地名大系 「草北村」の解説

草北村
たこくさきたむら

中世の村で、現稲美町蛸草たこくさを遺称地とする。正和四年(一三一五)六月二一日、安東道常は得宗より御恩として与えられた五箇ごか庄内草北村」を死後に鎌倉円覚寺に寄進し、そのうち一〇貫文を北条貞時の毎年一〇月二六日の仏事用途に充てるとしている(「道常寄進状」円覚寺文書)草北村は蛸草北村のことと思われる。また同日付の道常置文(同文書)によると、開作分については寺用に充て、下地の所務には関屋忠政をあてることとしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報