草叢・叢(読み)くさむら

精選版 日本国語大辞典 「草叢・叢」の意味・読み・例文・類語

くさ‐むら【草叢・叢】

〘名〙
① 草がむらがり生えている所。くさやぶ。
万葉(8C後)一四・三五三〇「さを鹿の伏すや久草無良(クサムラ)見えずとも児ろが金門(かなと)よ行かくし良(え)しも」
源氏(1001‐14頃)桐壺くさむらの虫の、声々催し顔なるも、いと立ち離れにくき草のもとなり」
② 草深い田舎。都会からはなれた地方。片田舎
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「復古建武中興の時代とは違って、草叢(クサムラ)の中から起って来た」
③ 陰毛をいう、花柳界隠語

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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