草深百合(読み)クサブカユリ

デジタル大辞泉 「草深百合」の意味・読み・例文・類語

くさぶか‐ゆり【草深百合】

草深い所に咲いているユリ
「道のの―の花咲みに笑みしがからに妻と言ふべしや」〈・一二五七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「草深百合」の意味・読み・例文・類語

くさぶか‐ゆり【草深百合】

  1. 〘 名詞 〙 草が深く茂ったところに咲いている百合。特別の種属を指すかどうかは不明。「後(ゆり)」の序詞一部として用いられることもある。くさふけゆり
    1. [初出の実例]「道の辺の草深由利(くさぶかユリ)花咲(はなゑみ)に咲まししからに妻といふべしや」(出典万葉集(8C後)七・一二五七)
    2. 「道の辺の草深白合(くさぶかゆり)の後(ゆり)もといふ妹(いも)が命を我れ知らめやも」(出典:万葉集(8C後)一一・二四六七)

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