荒城(読み)コウジョウ

デジタル大辞泉 「荒城」の意味・読み・例文・類語

こう‐じょう〔クワウジヤウ〕【荒城】

荒れ果てた城。
嗚呼ああ―の夜半よわの月」〈晩翠荒城の月
[類語]古城名城

あら‐き【荒城/×殯】

貴人死体を、墳墓が完成するまで仮に納めて置いたこと。また、その所。おおあらき。かりもがり。もがり。

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精選版 日本国語大辞典 「荒城」の意味・読み・例文・類語

こう‐じょう クヮウジャウ【荒城】

〘名〙 あれはてた城。
※東海一漚集(1375頃)一・送沢雲夢「餓者転死盈道路、荒城白日狐狸嬉」 〔杜甫‐登兗州城楼詩〕

あらき【荒城】

飛騨国岐阜県)の旧郡名。鎌倉末期以降、吉城(よしき)郡の呼称と併用され、江戸期になり吉城郡に統一された。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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普及版 字通 「荒城」の読み・字形・画数・意味

【荒城】こうじよう(くわうじやう)

荒れはてた城。唐・皇甫〔李録事の饒州に赴くを送る〕詩 積水長天、客に隨ひ 極浦雲足(た)る

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