荒屋・亭(読み)あばらや

精選版 日本国語大辞典 「荒屋・亭」の意味・読み・例文・類語

あばら‐や【荒屋・亭】

〘名〙
① (亭・客亭) 東屋(あずまや)造りなどで、人の休むために設けた、四方あけはなしの小さな建物ちん。あばら。〔十巻本和名抄(934頃)〕
② (荒屋・荒家) 荒れ果てた家。廃屋。破れ屋。自分の家の卑称としても用いる。
源氏(1001‐14頃)澪標「人知れぬあばら屋にながむる心細さなれば、深うも思ひたどらず」
※爛(1913)〈徳田秋声〉六「ごらんの通りの廃屋(アバラヤ)で」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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