荒茶(読み)アラチャ

デジタル大辞泉 「荒茶」の意味・読み・例文・類語

あら‐ちゃ【荒茶】

摘みたての葉を蒸気で加熱し乾燥しただけで、まだ精製していない茶。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「荒茶」の意味・読み・例文・類語

あら‐ちゃ【荒茶・粗茶】

  1. 〘 名詞 〙 製したまま、ふるい分けをしていない茶。⇔親茶
    1. [初出の実例]「磨(うす)は上は陰下は陽ぞ。陰は右へめぐるぞ。あら茶にまはすと云もこれぞ」(出典:日本書紀兼倶抄(1481)上)

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世界大百科事典(旧版)内の荒茶の言及

【チャ(茶)】より

…精揉機は茶葉を細く伸び形にする機械で,熱盤上で茶葉を加圧しながら乾燥,整形する。これを水分5%までに乾燥したものが荒茶(あらちや)である。近代的製茶工場では,運びこまれた生葉の鮮度保持に必要な設備をそなえた生葉室があり,各工程はコンベヤで連結され,機械の運転は自動化されていて,ほとんど人手を要さなくなった。…

※「荒茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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