荼枳尼天・吒枳尼天(読み)だきにてん

精選版 日本国語大辞典 「荼枳尼天・吒枳尼天」の意味・読み・例文・類語

だきに‐てん【荼枳尼天・吒枳尼天】

(Ḍākinī の音訳) (「だぎにてん」とも) 仏語密教で説く鬼神一種。通力自在で、人の死を六か月以前に知り、その心臓を取って食うといわれる。胎蔵界曼荼羅外院に図示される。日本では中古以来、狐の精とし、稲荷権現、飯綱権現などと同一視して信仰されている。また、その法。荼枳尼。
※延慶本平家(1309‐10)一本「下若宮には三室戸法師を籠て吒枳尼(だきに)天を被行けるほどに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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